第1話 メサイヤ

半年前、行方不明になった友人を探しにメサイヤを訪れた「私」。
彼は、友人の足取りを追って深い霧に包まれた夜の街に出るのだった――。

第2話 我が子を探して

メサイヤの街に、12年ぶりに赤毛で双子の片割れの少年が戻って来た。
その噂を聞いたニナは、彼こそは生まれてすぐに引き離された自分の息子だと信じて、少年のいる屋敷へと向かったが――。

第3話 忌み児たち

赤毛で双子の片割れカーマインは、12年ぶりにメサイヤの街に戻って来た。
その彼が思い出すのは、幼い日の突然の父の失踪と、アッシュローズ伯爵父子に救われた日のことだった――。

第4話 アビス

死んだはずのカーマインの双子の兄、アビス。
彼は魂だけのものとして、存在していた。
そして、時にカーマインの体を借りて、行動しているのだった――。

第5話 グレン・タイドウの訪問

カーマインが街に戻ったことに業を煮やしたグレン・タイドウ。
彼はアッシュローズ伯爵邸を訪ね、ベアトリスと会見するが――。

第6話 再会と鍵

カーマインは散策中に見つけた書店で、かつて伯爵邸にいたエリカと再会する。
やがて聞かされたのは、彼女の祖父が消えたいきさつだった――。

第7話 パトリックの書斎

ベアトリスから渡された鍵で、カーマインは生前のまま残されているパトリックの書斎へと入った。
そこには、彼の研究の成果であるノートが残されていた――。

第8話 日が落ちたあとに

ある夜、カーマインはかつてエリカの祖父が消えたという場所に向かう。
そこで彼は、一人の男と出会った……。

第9話 後日談

夜に外に出た翌日、カーマインはエリカを訪ねた。
そこで彼は、昨夜の出来事を話すが……。

第10話 チェファの茶器

ある日、エリカはカーマインに不思議な茶器について話す。
それは、百年も前に東洋で一人の女性のために造られたものだった……。

第11話 霧の歌姫

夜になると、メサイヤの街のあちこちで響く歌声。
それは、十年前に行方不明となった歌姫のものだった――。

第12話 グレン・タイドウの秘密

グレンの娘、ジェシカが行方不明になったのは五年前。
彼女は『人でないもの』になってしまったのだろうと噂されていたが……。

第13話 密告

主の秘密を共有することとなった、タイドウ家のメイド頭テッサリア。
彼女は、あることを決意する――。